大学受験の数学を勉強している人であれば、一度は「1対1対応の演習」という参考書の名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
青チャートなどと比べるとマイナーな参考書ではありますが、数学が得意な人にとっては鉄板の参考書と言えるでしょう。
問題を解いて解説を読むという流れで進んでいきますが、全体的に「堅い参考書」というイメージで、楽し気でカラフルな参考書とはちょっとイメージが異なります。
ここでは「1対1対応の演習はどれくらいの学力の人が取り組むのか」と、「1対1対応の演習を終えた後の到達レベル」について、詳しく解説していきます!
1対1対応の演習は結構難しいから注意
1対1対応の演習の難易度はそれなりに高く、初級者が取り組んでもほとんどの問題が解けず、正しい演習になりません。
学校の教科書レベルの問題はしっかりと解ける、共通テストでは8割ほど取れるといった状態が、1対1対応の演習に取り組むうえで求められるレベルです。
MARCHや中堅国公立大学レベルの問題が多く収録されていて、早慶や難関国公立大学レベルの問題にも挑戦していくことになります。
偏差値でいえば57ほどまで伸びた状態で、1対応の演習に取り組んでいくのがベストでしょう。
1対1対応の演習が難しい場合は、黄チャートを徹底的に固めることをオススメします。
黄チャートは易しい内容になっているので、MARCHレベルの問題を解くための土台固めに最適。
自分には易しすぎると感じるかもしれませんが、易しい問題ほど入試では出題されやすく、応用問題にもつながってくるので、きちんと取り組んでおきましょう。
1対1対応の演習の到達レベル
1対1対応の演習をガッチリと固めれば、MARCHや中堅国公立大学、共通テストレベルの問題であれば、おつりがくるほどの実力が身についています。
偏差値でいえば60前半くらいに乗ってきて、本格的な問題も難なく解けるようになっているでしょう。
「大学受験において、数学が得意」と胸を張って言えるレベルまで到達します。
1対1対応の演習は難しい問題も多く収録されている分だけ、やり切れば大きな力になります。
難しい問題が立ちはだかり、何度も挫折しそうになるかもしれませんが、ここを乗り切れるかどうかで、偏差値も大きく変わってきます。
1対1対応の演習が終わったら次は
1対1対応の演習が終わったら、MARCHや中堅国公立大学を志望されている方は、過去問演習に入ると良いでしょう。
学んだ内容を今度は、志望校の形式で回答できるようにしていきます。
さらに上の大学を目指す人は、「新数学スタンダード演習」などに取り組むのが良いと思います。
東大や京大、早慶といった難関大学を目指すために、難問の演習に挑んでいきましょう。
ここまでやりこんでから志望校の過去問に入れば、難関大学の問題でもかなり対応できるようになっているはずです。