文系の受験生で、難関大学を目指すとなると、基本的に古典や漢文を勉強する必要があります。
ただ古典や漢文はなじみがない分、後回しにしている人も本当によく見かけます。
「古文や漢文は冬から!」なんて言っている人も、珍しくありません。
私自身も受験生の時に、古文と漢文を受験して早稲田大学に合格することができました。
そんな講師歴10年以上の私が、「古文や漢文はいつからやるべきなのか」について詳しく解説します!
古文はいつからやるのが正解なのか
古文に関してはやるべきことも結構多く、勉強にかける時間もそれなりに必要です。
古文単語が600語に加え、文法を学び活用表を暗記し、そこから問題演習と考えると、短期間で詰め込むことは現実的ではありません。
古文の勉強をスタートする時期は、「1日でも早く」というのが正解だと私は思います。
というのも古文を後回しにすると、終盤で単語を600語も詰め込まなければいけなくなりますから、古文の勉強に追われることになります。
国語の中の1つの分野に過ぎない古文に、そこまでの時間をかけるのは効率的ではないですよね。
後回しにすればするほど、スケジュール調整も難しくなり、「古文は捨てるしかない!」という絶望的な状況になる可能性もあるので、早い時期から取り組んでおきましょう。
特に早稲田大学の古文はかなり難易度が高いので、短期間で間に合わせるのは現実的ではありません。
漢文はいつからやるべき?
漢文は古文よりもやるべきことが少ないですが、それでも漢字と句形・句法を覚える必要があります。
本気でやりこめば1か月ほどで終わらせることも可能ではありますが、その期間は漢文に集中しなければいけません。
こちらも同様で、入試直前の大切な時期に、漢文の勉強にあまり時間をかけたくないですよね。
ですから古文と同じで、漢文も1日も早く取り組むことをオススメしています。
早い時期から始めるメリット
古文や漢文を早い時期から始めるメリットは、大きく3つ。
・終盤の古文や漢文の勉強時間を減らせる
・勉強のスケジュールが狂いにくい
・1日の勉強時間を少なくできる
早い時期から勉強をすることで、終盤に向けてスケジュール調整をしつつ、勉強に取り組むことができます。
そして勉強に取り組む時期が早いと、1日にやるべき勉強量が少なくなります。
例えば1か月で古文と漢文を詰め込むとなると、1日8時間以上も古文・漢文に費やさなければいけないとします。
一方で1年前から勉強に取り組めば、1日10分~20分の勉強時間で、古文や漢文を攻略することができます。
後回しにすることによるデメリットはたくさんあり、逆に速く取り組むメリットもたくさんありますので、面倒くさがらずに今日からでも古文・漢文の勉強に取り組みましょう。