大学受験が少しずつ近づくにつれて、受験に向けて勉強に取り組もうという意気込みも強くなってくるでしょう。
一方で「やる気が出たのはいいけれど、何から始めたらよいか分からない」という人も多いと思います。
参考書の数も本当にたくさんありますし、教科も複数ありますからね。
せっかくやる気が出ても、何をすればよいのか悩んでいる間に、モチベーションが下がってしまうこともあるでしょう。
ここでは「大学受験に向けて、何から勉強するべきか」を、講師歴10年以上の私が詳しく解説していきます!
大学受験は何から始めるべきか
大学入試に向けて勉強を始める際、多くの人が英単語からスタートしていきます。
これは「英語が重要」と言われていることと、「一番やりやすい勉強」であるからでしょう。
英語が重要であることは多くの人が知っていて、英単語を勉強しなければいけないことも誰しもが理解しています。
そして英単語は覚えれば良いだけなので、一番取っつきやすいし、勉強法も分かりやすいからこそ、英単語から勉強し始める人がとても多いです。
もちろん誤った勉強法ではないのですが、「英単語が特別に他の勉強よりもずっと重要」という事はありません。
というのも大学入試では、受験する教科全てが合否に直結しますし、英語を1つとっても単語だけでなく、文法や長文の勉強も同様にとても大切です。
優先順位はあるにしても、「これが絶対に重要で優先」と決めて、勉強に取り組んでいくことはおすすめしません。
全てをバランスよく進めよう
勉強の計画を立てる際には、「受験に必要な教科をバランスよく取り組む」ことを意識してください。
それに加えて、入試での配点や自分の苦手などを考慮したうえで、バランスを調整していきます。
「全ての教科にきちんと取り組んでいく」のは大前提で、勉強時間や量を調整していくだけです。
これはとりあえず勉強して、これは後回しにするといった、極端なスケジュールの立て方は危険です。
後回しにした教科や科目が、後でスムーズに伸びる保証はないですから、「あれ、意外とうまく進まない」となったときに、残りの期間が短いと取り返しがつかなくなってしまいます。
そして受験が近づけば近づくほど、実践的な勉強にシフトしていかなければいけないのに、後回しにした部分の勉強に多くの時間を費やさなければいけなくなる可能性もあります。
勉強のスタート時が最も余裕がある時期ですから、その時期から受験が近づいたときのことまで考えたうえで、全教科をバランスよく取り組む計画を立てていきましょう。
どの教科もいずれは勉強しなければいけないのですから、あえて後回しにするメリットは1つもありません。
精神的に「教科を絞った方が楽」という気持ちから、後回しにしたいという発想につながっていると思いますので、短期的な視点ではなく、長期的に計画を立てるようにしましょう。