今回は大学受験の英語の参考書である「情報構造で読む英語長文」についてレビューしていきます!
特に難関大学を志望していて「情報構造で読む英語長文」を使うかどうか迷っている方も多いかと思いますが、難易度や使い方などを徹底的に解説していきたいと思います!
・情報構造で読む英語長文とは
本書は、当時代々木ゼミナールの講師であった西きょうじ先生が書いた本になります。
西きょうじ先生といえば「ポレポレ英文読解プロセス」なども評判であり、大学受験のためのリーディングの指南書を数多く残したことで高く評価されています。
西きょうじ先生の読解プロセスの特徴は、パラグラフリーディングに特化していることです。
パラグラフリーディングとは、英語の長文を1文ごとではなく段落ごとに理解することで、より容易に・より短時間で文章全体の意味をと捉えることができます。
このパラグラフリーディングは、近年の大学受験の英語学習では非常にメジャーな読解法となっています。
「情報構造で読む英語長文」ではパラグラフリーディングを活用して、対立や反復、並列、因果関係などの論理を軸に、文意を予測しながらより高レベルな文章を読むことを身につけることができます。
また、問題の構成としては、記述式・選択式の問題がバランスよく設問されており、実践的な問題集となっています。
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・情報構造で読む英語長文のレベル、難易度
「情報構造で読む英語長文」に収載されている問題のレベルは非常に高く、共通テストレベルから東大、京大、早稲田、慶應、上智いった上位難関校の問題を多く取り扱っています。
しかし、本書を解き進めると、展開構造の把握といった英語長文の読み方は、平易な問題も難しい文も同じであるということが分かります。
東大・京大や早稲田・慶應などの難関大学を志望していて英語の得点に伸び悩んでいる人は、上記の点に気が付くだけで飛躍的に得点を伸ばすことができるでしょう。
MARCH・関関同立レベルを志望している人にとってはやや難易度が高いかもしれませんが、英語の難易度が高い学部や英語を武器にしたい人は本書に取り組んで自信をつけるのもよいでしょう。
また、複雑な構文に関しては、簡易的ではありますが解説がついているので、安心して取り組むことができます。
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・情報構造で読む英語長文の使い方、勉強法
「情報構造で読む英語長文」のレビューを見ると、「ポレポレ英文読解プロセス50」を行ってから取り組むのがよい」といった口コミが非常に多いようです。
実際に、難易度としても「情報構造で読む英語長文」はポレポレの上位互換のようなものですから、ステップアップとして取り組むのがおすすめです。
また、本書のウォーミングアップとして「速読英単語上級編」や「リンガメタリカ」などを読み込んでおくのがよいでしょう。
もちろん、これらの参考書は完璧に理解できている必要があります。
「情報構造で読む英語長文」の使い方としては、まずは一度英文を読み、全体を和訳したうえで設問に取り組みます。
英文を一読しても意味が取れないようであれば、英語長文の読み方がまだわかっていない可能性があります。
そこで、解説をよく読みながら筆者の英文読解法を完璧に理解できるように努めましょう。
パラグラフリーディングの参考書で大切なのは、筆者の考えていることを完全に理解することです。
この部分をうやむやにしてしまうと、いつまでたっても長文読解の基礎が身につかず、簡単な文章はなんとなく読めてしまっても、難しい文章が出てきたときに足踏みしてしまいます。
難しい英文も多いですので、最初はなかなか理解できないかもしれませんが、根気よく何度も繰り返して読むことで、パラグラフリーディングを身につけていきましょう。
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・情報構造で読む英語長文が終わったら次は
前述の通り、難易度が高い問題が集められていますから、「情報構造で読む英語長文」で難関大レベルの英語の演習はほとんど完成しているといっていいでしょう。
本書を終えたら、いよいよ志望校の赤本・過去問に挑戦していきましょう。
本書にしっかり取り組んだならば、長文読解の精度が上がっているため、赤本も自信を持って取り組むことができるでしょう。
私も「ポレポレ英文読解プロセス50」で基礎固めを行った後に「情報構造で読む英語長文」に取り組み、何度も演習を重ねることで、早稲田の過去問で6割→8割に得点を伸ばすことができました。
英語長文の読解法はたくさんありますが、本書に書かれている考え方は決して奇をてらった方法ではありません。
どんなに難しそうな英文でも、細かく要素を分解すると、基本的なことの繰り返しであることに気づくでしょう。
そして、この考え方が身についたのならどんな英文でも読める、という自信を持つことができます。
ぜひ「情報構造で読む英語長文」にチャレンジして、長文読解の応用力を身につけていきましょう。