英文熟考という参考書はややマイナーではありますが、とても評価が高く、有名な竹岡先生が手掛けている参考書です。
私も購入して実際に中身を見てみたのですが、学生の時に勉強しておきたかったなと感じる、いわゆる良書ですね。
英文を訳す中で、構文を把握する力を鍛える構成になっていて、精読力を大きく伸ばすことができます。
CDもついているので、音声を活用してトレーニングをすることも可能です。
そんな英文熟考の「上下のそれぞれのレベル」と「最強の使い方」の2点を、詳しく解説していきます!
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英文熟考の上下のレベル、難易度
英文熟考は上下に分かれていて、上の方が易しく、下の方が難易度が高くなっています。
上は共通テスト~MARCHレベルで、中級者向け。
共通テストレベルの長文は7割くらいは取れるが、少しだけ怪しい部分があるという人におすすめ。
共通テストがほとんど読み解けない実力だと、まだ英文熟考は理解できないでしょう。
英文熟考の下はMARCH~早慶・東大京大といった難関大学を目指す人向け。
早稲田や慶應などで出題されるような、読みづらい英文を正確に読めるようにするためのトレーニングになります。
MARCHの過去問で合格点を取れるようになり、共通テストのリーディングは8割は問題なく超えられるという状況になってから、取り組むと良いでしょう。
英文熟考で1文1文を正確に読み取るトレーニングができたら、後は英語長文の演習に入るだけ。
同じように構文の解説が詳しい、英語長文ポラリスや英語長文ハイパートレーニングなどに進みましょう。
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英文熟考の使い方
まずは例題の訳を、紙に書き出していきましょう。
頭で訳を思い浮かべるだけだと、ミスをした箇所が明確にならないので、紙に書き出すことがとても大切です。
そして紙に書き出した後、SVOCや修飾部まで含め、全ての構文を書き込んでください。
英文熟考には構文の解説があり、この部分がこの参考書の最も重要なポイントですから、精読のトレーニングをしないという選択肢はないでしょう。
構文を書き終えたら解説をじっくりと読んで、自分の訳や構文と照らし合わせてください。
ミスをしていた部分の原因をしっかりと分析し、次は初見で同じ形式の英文を読んだときに、正しく訳せるようにしましょう。
何度も正しい構文を確認して、そして例文を黙読で読み込んで、理解を深めていきましょう。
黙読でスラスラ読めるようになったら、最後に音読で仕上げです。
いきなり音読から入る人も多いですが、音読は黙読よりもはるかに難易度が高いですから、黙読が完璧になってからです。
音声を聴いて正しい発音を確認して、その発音をまねて音読をしていきましょう。
自分の発音が良くなり、音声もこれまで以上にクリアに聞こえるようになります。
そして重要な構文が含まれている例文ですから、これを自分の中に取り込んでいくことで、スピーキングやライティングにも活かせるようになります。