大学受験向けの英文解釈の参考書としては、最も有名な1冊と言える「ポレポレ」。
西きょうじ先生は受験生からの人気もとても高く、一部では「信者」と呼ばれるような人も存在しています。
早慶など難関大学を目指す人が特に愛用していて、難しい英文を読めるようにするための読解法が、詳しく記載されています。
私が受験生の時にも取り組みましたが、早稲田大学の英語長文を読む際に、とても役立ちました。
そんなポレポレの「レベル」と「いつから取り組むべきか」について、講師歴10年以上の私が詳しく解説していきます。
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ポレポレのレベル、難易度
ポレポレのレベルは早稲田や慶應、難関国公立大学ほどで、かなり難易度が高いです。
英文を訳して解説を読むという流れで進んでいきますので、実力が伴っていないと、全く訳せない状態でただ、解答や解説を読むだけになってしまいます。
特にライオンマークがついている問題は超難問で、初見で正しく訳を作れる人は、あまりいないと思います。
志望校がMARCHや関関同立などであれば、ポレポレはオーバーワークといっても過言ではないくらい、難しい参考書です。
MARCHレベルの長文で苦労している場合は、ポレポレを追加する事よりも、もっと基礎的な部分で取り組まなければいけないことがたくさんあるでしょう。
MARCHの長文は合格点を取れるようになり、早慶の長文が少し難しいという人に、ピッタリの参考書です。
偏差値でいえば60は安定的に超えられるようになってから、取り組んでみてください。
有名な「英文読解の透視図」と比較すると、難易度は少し易しくなります。
英文読解の透視図はより文章量の多い英文を訳さなければいけないので、東大や京大を目指す人以外は、取り組まなくても良いと思います。
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ポレポレはいつからやる?
ポレポレに取り組む時期としては、受験する年の夏~秋ごろが丁度良いと思います。
MARCHレベルで合格点を取れるようになり、早慶レベルともある程度戦えるようになった時がベスト。
ポレポレをじっくりと学ぶ期間、そしてポレポレで学んだことを過去問で活かせるようにする期間が数か月必要なので、直前期よりは夏~秋くらいがおすすめですね。
高校1年生や2年生の時は、ポレポレよりも基礎・基本の徹底に時間を費やしましょう。
ポレポレは受験期になってからで十分間に合いますし、難しい参考書に早く取り組んだから、必ずしも良いというものではありません。
またポレポレに取り組んでみて、難易度が高すぎてついていけないと感じたら、一度ストップしてください。
その時点ではまだポレポレに取り組むべき時期ではなく、基礎・基本を固める時期です。
ポレポレが少し難しいと感じつつも、手ごたえを感じて取り組むことができるようになるまで、力を伸ばしましょう。