大学入試の参考書として有名な「精講」シリーズの、英文読解バージョン「英文標準問題精講」。
英文をたくさん読んで、その中で読解力を鍛えるトレーニングができる参考書です。
解説がものすごく詳しいかというと、そういうわけではなく、とにかくたくさんトレーニングしたい人におすすめですね。
英文の文章量は少ないので、1つの文章を集中的に読むことができますから、自分の読解力と向き合って鍛え上げることができるでしょう。
ここでは「英文標準問題精講のレベル」と「読解力を伸ばす使い方」を詳しく解説していきます!
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英文標準問題精講のレベル・難易度
「標準」とタイトルにありますが、難易度は一般的に想像される「標準」のレベルではないので注意が必要です。
MARCHから早稲田・慶應、東大・京大といった難関大学を目指す人向けの参考書。
掲載されている英文の難易度もかなり高いですし、そう簡単に読み解くことはできません。
共通テストレベルの長文であれば、難なく読めるようになってから取り組むようにしましょう。
偏差値でいえば60を超えてから、取り組むと丁度良いですね。
英文標準問題精講を1冊、徹底的にやりこんでいけば、難関大学の英語長文に挑む土台が固まるでしょう。
MARCHの長文と早慶などの難関大学の長文の架け橋として、使ってみてください。
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英文標準問題精講の使い方
まずは例題に取り組んで、英文全体をしっかりと読み込みましょう。
下線部を訳していくわけですが、下線部だけで訳そうとせずに、全体のストーリーを捉えることが大切です。
下線部に至るまでの流れ、そしてそこからの流れ、しっかりと理解して英文を訳せるように意識してください。
訳は頭に思い浮かべるだけでなく、ノートに書き出すようにしましょう。
ノートに訳を書いておかないと、解説を読んでもミスした部分があいまいになってしまいますからね。
訳を書き出したら解説をじっくりと読んで、自分のミスを確認してください。
大切なのは「なぜミスをしてしまったのか」「どう読み進めれば良かったのか」といった、根本的なところに目を向けなければいけません。
「訳せなかった→解説を読んで訳せるようにした」というだけでは、その英文は読めるようになっても、初見で同じタイプの英文に出会った時に、また同じミスをしてしまう可能性があります。
該当の英文の解説を読んで理解して、そこから何度も読み込んでスラスラ読めるようにしましょう。
文の構造の解説もありますから、構造まで理解したうえで、完ぺきに読めるようになるまでやりこんでください。
音読に関してはCDや音声がついていないので、取り組む必要はないと思います。
誤った発音で音読をしても逆効果になってしまいますから、英文標準問題精講においては黙読でトレーニングを重ねて、他の参考書で音読をすると良いでしょう。
1題の英文を黙読で完ぺきに理解したら、次の英文へと進んで、最後までやり終えたら英文標準問題精講は卒業です。