ポレポレや英文読解の透視図などと並んで、有名な英文解釈の参考書「ビジュアル英文解釈」。
英語の文章を正しく理解できるように、演習して解説をじっくり読むという流れです。
割と古い参考書なので、レイアウトとかは現代の参考書より、ずっと簡素な感じです。
とても質の高い解釈の参考書ではあるんですが、好き嫌いがかなりわかれると思います。
そんなビジュアル英文解釈の「レベル」と「読解力を伸ばす使い方」を詳しく解説していきます!
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ビジュアル英文解釈のレベル、難易度
ビジュアル英文解釈はPart1とPart2の2つに分かれています。
Part1はレベルが易しい方にはなりますが、共通テストや日東駒専ほどの難易度と、本格的な長文が取り扱われています。
偏差値が最低でも50は超えていないと、長文の内容を理解することができず、正しく演習ができないでしょう。
Part1をしっかりと終えたうえで、過去問演習に取り組んでいけば、共通テストでは8割以上の得点が狙えます。
Part2は難易度がグッと上がって、早慶や東大・京大に匹敵するレベルになります。
早稲田や慶應など難関大学を志望校にしている人であっても、相当な実力がついてからでないと、取り組むことはおすすめしません。
偏差値が60前半~中盤くらいは取れるようになって、MARCHの英語で合格点を取れるようになってから取り組みましょう。
かなり難易度は高いですが、手ごたえや成長を感じながら、解き進められるはずです。
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ビジュアル英文解釈の使い方
まずは自力で例題をしっかりと読み込んで、内容を理解していきましょう。
読みづらい部分、難しい単語なども登場してきますが、すぐに訳を見たり、辞書を使ったりしてはいけません。
難しい長文を自力で頭を使って、解釈していくことが、本当に大切なトレーニングになります。
最後まで長文を読み終えたら、解説をじっくりと読んでいきましょう。
自分が正しく解釈できなかった部分は、特に深く理解するように努めてください。
「なぜ初見で読めなかったのか」「次はどういった視点が必要なのか」というところまで分析して、次に似た英文が出てきたときに、初見でもしっかりと読めるようにしなければいけません。
該当の英文、ミスした個所を読めるようにするだけでは、その時の応急処置にしかならないですよね。
「自分自身の読解力を伸ばす」ことを意識して、ビジュアル英文解釈に取り組みましょう。
解説をじっくりと読んだら、次はスラスラ読めるようになるまで、何度も読み込んでください。
文構造や文のつながりまで含めて、冒頭から最後まで一切の疑問なく、完ぺきに読めるまで復習を繰り返しましょう。
ここまで出来たら、次の長文へと進んでください。
音読についてはCDや音声がついていませんので、取り組む必要はないと思います。
ビジュアル英文解釈はレベルが高いので、難しい単語もたくさん出てきますから、自力で正しい発音で音読するのはとても難しいです。
誤った自己流の発音で音読をすると、逆効果になってしまいますから、音読はCD付きの参考書で取り組みましょう。