大学受験生であれば、数学を受験しない方でも「チャート式」はご存じだと思います。
チャート式の中でも特に青チャートは有名で、数学を受験で使うのであれば、かなり多くの人が持っているでしょう。
かなり分厚い参考書で、例題や演習問題とその解説がとても詳しく書かれています。
そんな青チャートですが、有名すぎるあまりに「とりあえず持っている」「とりあえず勉強している」という人が多く、レベルを正しく把握していない人も良く見かけます。
ここでは「青チャートに取り組むには、どれくらいのレベルが必要か」と、「青チャートを終えると、どのくらいのレベルまで到達できるのか」を詳しく解説していきます。
青チャートは結構難しいから注意
青チャートは問題を解いて解説を読み込んで、数学の力を伸ばしていく形式。
ですから「ある程度は問題が解ける」という事が、大前提になってきます。
大学入試の本格的な問題もたくさん収録されているので、偏差値が50後半に乗ってきてから取り組むのが良いでしょう。
偏差値が思うように伸びていない場合は、青チャートよりも白チャートや黄チャートにまずは取り組んでください。
白チャートは高校基礎レベルで、チャート式の中で最も易しいものになります。
黄チャートは共通テスト~MARCHほどで、中級者向けになっています。
まずはご自身の学力をしっかりと把握したうえで、適切なレベルに取り組んでいきましょう。
青チャートの到達レベル
青チャートを1冊、しっかりと取り組むとMARCHや共通テストでは8割以上、早慶や難関国公立大学の数学の問題でも、解ける問題がかなり増えてくるでしょう。
偏差値でいえば60中盤まで見えてくる、「数学が得意!」と胸を張って言えるくらいの実力が身につきます。
例題だけでもまずは完ぺきに固めると、軸の部分がしっかりと固まって、手ごたえもかなり出てくるでしょう。
それから演習問題にも進んでいくことで、さらに実践的な得点力を磨くことができます。
1冊を完ぺきに固めようとすると、それなりに期間がかかりますから、適当に取り組んでしまう人も多いです。
しかし「青チャートの全ての問題を完ぺきに答えられるようにする」ことを目標において、全力で取り組むと成績は目に見えて伸びていきます。
青チャートが終わったら次は
青チャートが終わって、MARCHや中堅国公立大学までであれば、後は過去問演習で合格点が見えてくるでしょう。
一方で早慶や難関国公立大学を目指すのであれば、もう1ランク上の問題集や参考書に取り組むことをオススメします。
例えば「やさしい理系数学」や「1対1対応の演習」「赤チャート」など。
ここまでやりこめば、青チャートで学んだ土台をさらに強化して、数学の偏差値70も見えてくるでしょう。
このレベルまで目指しているとしても、まずは青チャートを完ぺきにすることがファーストステップになります。