大学受験向けの化学の問題集というと、最も有名と言っても過言ではない「セミナー化学」。
学校で配られるケースも多く、私も学生時代に渡され、定期テストの問題にもなっていました。
そんなセミナー化学ですから、とりあえず勉強している人が多いですが、どれくらいの難易度かわかっていない人も多いのではないでしょうか。
ここでは「セミナー化学に取り組むためのレベル」と「セミナー化学を終えた後の到達レベル」について、詳しく解説していきます!
セミナー化学に取り組むレベル
セミナー化学は最も易しい部類に入る問題集で、初級者におすすめ。
化学をこれから本格的に勉強するという人の、1冊目の問題集として活用すると良いでしょう。
各項目の問題を解く前に、要点が解説されているので、こちらで知識の整理をしてからアウトプットすると良いですね。
ただセミナー化学はあくまで問題集なので、問題を解くために必要な基礎知識は、頭に入っていることが大前提になります。
「宇宙一分かりやすい高校化学」など、基礎的な参考書で化学を理解してから、セミナー化学でアウトプットするという流れがベストです。
学校や予備校などで化学を学んでいる場合は、セミナー化学からスタートしてもOKですね。
セミナー化学の到達レベル、偏差値
セミナー化学は基礎的な問題集ではありますが、基礎問題が網羅できるので、到達レベルは意外と高いです。
共通テストレベルであれば7割ほど狙えるようになりますし、基本例題だけでも偏差値も55ほどまで到達する人もいます。
大学受験の化学の基礎がガッチリ固まり、本格的な難しい問題の対策へと進んでいけるようになります。
基本例題のほかに発展例題・発展問題もありますが、こちらはやはりレベルが上がってきます。
共通テストの中でもやや難しい部類に入る問題も出てきて、「手ごわくなったな」と感じるでしょう。
このレベルまでやり切れれば、大学受験の化学は自信を持てるようになってきます。
実は大学受験においては、基礎を固められるかどうかが本当に大切で、基礎が抜けた状態で応用に取り組んでいる人は、いつまでも成績が伸びていきません。
セミナー化学は確かに基礎固め用の参考書ですが、それが最終的に東大や京大、早慶といった難関大学の問題を解くスキルへと成長していくのです。
セミナー化学が終わったら次は
セミナー化学が終わったら、次は化学重要問題集に入るのが一般的なルート。
問題のレベルもワンランク上がって、MARCHや国公立大学の二次試験のレベルになります。
セミナー化学で学んだ内容を、さらに自力で頭を使って応用していくという流れです。
このレベルまで来ると一筋縄ではいかず、自分で考える力が求められるようになってきます。
化学重要問題集まで終わったら、MARCHクラスの過去問を解いて、進捗を確認していきましょう。