関正夫先生の参考書はどれも良書で、受験生から熱狂的な人気があります!
私が受験生の頃は「英語長文ハイパートレーニング」と「英語長文レベル別問題集」、「やっておきたい英語長文」などが長文の問題集の鉄板でしたが、近年は関先生の参考書がとても評判が良いです。
「英語長文プラチナルール」や「英語長文ポラリス」、そして今回ご紹介する「ザルールズ英語長文問題集」。
関先生の参考書はどれも「英語長文のすべての構文の解説がある」「音声が用意されている」「長文の読み解き方の解説が詳しい」という3つの、素晴らしい特徴があります。
The Rules英語長文問題集も例にもれず、しっかりと取り組めば受験生の長文読解力は大きく伸びていくでしょう。
ただ1つ注意しなければいけないのは、The Rules英語長文問題集は4つのレベルに分かれていて、自分に合ったレベルに取り組まないと、成績が伸びていかないという点。
難しすぎても易しすぎても効果は落ちてしまい、自分にぴったりのレベルを選ばなければいけません。
そこでThe Rules英語長文問題集の4つのレベルがそれぞれ、どれくらいの難易度で、どれくらいの偏差値の方々におすすめなのかを解説していきます。
⇒早慶や国公立の難しい英語長文を、1か月でスラスラ読むワザはこちら
The Rules英語長文問題集1(入試基礎)
入試基礎はその名の通り易しく、大学受験の基礎的な内容になっています。
ただあくまで「大学受験における基礎」ですから、一般的な高校入試の長文よりは難易度が高く、語彙や文法がほどんど習得できていない人にとっては、難しく感じられる可能性が高いです。
偏差値が40後半から50前後の人にお勧めで、それ以下の人は高校受験レベルの長文を、まずは読み解いてトレーニングを重ねていきましょう。
入試基礎編をしっかりと取り組むと、大学受験の基礎が固まり、本格的な受験の長文へとステップアップできるようになっていきます。
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The Rules英語長文問題集2(入試標準)
入試標準編は難易度が1つ上がり、共通テストレベルになります。
この辺りから高校受験の長文とは大きな差が出てきて、左から右へ何となく読んでいるだけだと、理解できなくなっていきます。
ここから「論理的な読解」が必要になり、理解できないようであれば、一度立ち止まって、英文の読み方を学んでいきましょう。
同じく関先生の「世界一わかりやすい英文読解の特別講座」で1文1文を正確に読み取る練習をしてから、長文に再挑戦すると、「論理的に読む」感覚が分かると思います。
ここまで取り組めば共通テストで7割、偏差値55ほどが狙えるようになってきて、本格的に過去問演習にも進んでいけば、さらに得点を伸ばすことができます。
「大学受験の英語長文の登竜門」と言えるレベルなので、時間がかかっても真剣に向き合ってください。
同じく関先生の「英語長文ポラリス1」や安河内先生の「英語長文ハイパートレーニング2」が大体同じレベルなので、TheRules2を終えてから取り組むと、よりスムーズに3へと進むことができます。
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The Rules英語長文問題集3(入試難関)
入試難関編はMARCHや関関同立、中堅国公立大学程度。
共通テストで8割取れるようになってから、取り組むようにしてください。
ここから本格的に難しくなってきて、このレベルを超えられるかどうかで、MARCH以上に合格できるかが決まってきます。
私が受験生の時も、MARCH以上とそれ以下では、明確な難易度の差を感じました。
なんとなく左から右に読んでいると、コテンパンに叩きのめされて、英語の得点が3割も取れずにMARCHに合格できなかった経験があります。(最終的に浪人して早稲田大学に合格)
「難しい英文を読むためにはどうしたらいいか」を本気で考えて、トレーニングを重ねなければいけません。
ただ問題を解いて解説を読んで終わりではなく、1文1文をしっかりと読めるようにし、そして長文全体を論理的に読めるように、頭を使ってください。
こちらは関先生の英語長文ポラリス2と同じくらいの難易度なので、TheRules3が終わってから取り組んでみると良いでしょう。
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The Rules英語長文問題集4(入試最難関)
入試最難関はその名の通り、大学入試では最も難しいレベル。
早稲田や慶應、東大・京大といった難関大学の対策として取り組みましょう。
MARCHレベルの長文は8割ほど取れるようになって、早慶の長文もある程度は読めるようになったけれど、もう1歩足りないというときに取り組むのがベストです。
かなり難易度が高いので、取り組んでみて明らかに実力が届いていないと感じたら、立ち止まってMARCHクラスの勉強に戻ってください。
前に進むことだけが正解ではなく、自分の実力不足を認めて、少し戻ることもとても大切です。
このレベルから「読めているはずなのに、理解できない」という、難しいテーマの長文に出会うことになります。
テーマが難しくても、1文1文を正確に読み取り、分からない部分は推測して、何とか自力で理解していくパワーと柔軟な対応力が求められます。
関先生の英語長文ポラリス3や安河内先生の英語長文ハイパートレーニング3と同じくらいの難易度なので、The Rules英語長文問題集4を終えてから進みましょう。
ここまでやりこめば大学受験の長文はかなり得意になり、後は過去問演習で対応力を上げるだけという段階に入れます。