大学入試向けの英語長文の参考書として有名な、「英語長文ポラリス」と「やっておきたい英語長文」。
どちらもとても質が高い参考書ですが、中身や目的が異なっています。
どっちが良いということではなく、「何を目的に勉強するか」によって、選ぶべき参考書が変わってきます。
私自身は講師として、ポラリスとやっておきたい英語長文の両方を購入して、中身を分析していますので、この2シリーズを徹底的に比較していきます!
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英語長文ポラリスの特徴とレベルとは
英語長文ポラリス1→共通テスト+α
英語長文ポラリス2→MARCH・中堅国公立+α
英語長文ポラリス3→早慶、東大・京大
英語長文ポラリスは「解説が詳しい」という点が、一番の特徴。
設問の解説はもちろんのこと、1文1文の文構造の解説まで記載されているので、読めなかった部分を徹底的に復習することができます。
そして音声もついていますので、音読をすることでスピーキングやリスニングの対策にもなります。
1冊あたりの長文の数が12題となっていて、そこまで数は多くないので、1題の長文を徹底的にやりこんで、読解力を伸ばしたいという人におすすめです。
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やっておきたい英語長文のレベルと特徴
やっておきたい英語長文300→共通テスト
やっておきたい英語長文500→MARCH・中堅国公立
やっておきたい英語長文700→早慶・東大京大
やっておきたい英語長文1000→慶應SFCなど超長文
やっておきたい英語長文は記述・論述問題が多く、「演習用」というイメージ。
ポラリスと比べると解説の詳しさは劣っていて、音声もありませんが、国公立大学で頻出の記述・論述問題の演習ができるのはとても貴重です。
1冊あたりに収録されている長文の数も、やっておきたい英語長文300が30題、500が20題となっていて、ポラリスよりもガンガン演習できます。
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ポラリスとやておきどっちが良いのか?
1題の長文を徹底的にやりこんで、音読にも取り組んで、長文を正確に読む力を伸ばしたい人には英語長文ポラリスがおすすめ。
共通テスト、MARCH、早慶のそれぞれのレベルの長文の壁にぶつかっていて、そこを乗り越えるために読解力を伸ばしたいという人はぜひ取り組んでください。
1題1題の長文を解いて、徹底的に復習する中で、1歩1歩読解力を鍛えられます。
やっておきたい英語長文は、特に国公立大学の二次試験など、記述・論述問題の対策をしたい人におすすめ。
各レベルの長文はある程度読めるようになっていて、その長文を深く問われたときにも、問題に回答できる力を養っていきます。
解説はさほど詳しくないので、既に長文がある程度読めていて、解説や全訳を読めば自力で理解できる力が必要です。
「ポラリス」→「やっておきたい英語長文」という流れで進んでいくと、理解したうえで本格的な演習ができるのでおすすめです。
どちらを選ぶか迷ったら、書店やインターネットで中身を見て、自分に合うと思った方に取り組むのが良いでしょう。