大学入学共通テストは多くの受験生が受けますし、学校や予備校でも受験が当然のこととされているケースも多いでしょう。
ただ私立大学を志望しているのであれば、共通テストなしでも受験できる大学はたくさんありますし、「本当に共通テストって受けるべきなの?」と迷う人も多いと思います。
私自身は受験生の時は私立大学専願で、現役の時は当時のセンター試験を受験し、浪人してからはセンター試験を受験せずに早稲田大学に合格することができました。
当時のセンター試験(現共通テスト)を受験した経験、そして受けなかった経験の両方を持つ私が、「私立大学志望の人が、共通テストを受けないという選択肢はありか」についてお伝えしていきます!
共通テストを受けないのもありですか?
結論からお伝えすると、共通テスト利用での私立大学の合格を目指さないのであれば、共通テストを受験しないという選択肢も、特に問題ないと言えるでしょう。
私立大学では一般の個別入試がメインになりますから、基本的にはこの試験では、共通テストの得点が影響することはありません。
共通テストを受けたかどうかすら、大学側には通知されませんから、もちろん合否にも関わりません。
ですから私立大学のみの受験を考えるのであれば、共通テストを必ずしも受ける必要はないです。
共通テストを受けないメリット
私自身が浪人をして、共通テストを受けなくて良かったと感じたのは、「共通テストの対策に気を取られずに済む」という点。
共通テストで8割取ろうが9割取ろうが、逆に言えば半分くらいしか取れなくても、私立大学の合否には影響がありません。
それなのに共通テスト野受験という大イベントがあると、どうしても対策に時間をかけてしまうと思います。
そして試験を終えて、自分の得点が悪いと、自信を失ってしまう可能性もあります。
こういったリスクを考えると、共通テストを受けないというのも、戦略の1つと言えるでしょう。
共通テストを受けるメリット
一方で私立大学専願で、共通テスト利用を狙っていないのに、共通テストを受けるメリット。
それは「スケジュール管理をしやすくなる」という点。
まず共通テストは私大の一般入試よりも日程が早いので、共通テストに照準を合わせてスケジュールを立てることで、余裕をもって勉強を進められます。
そして共通テストは良問ぞろいで、配点も明確ですから、自分の現在の実力や、これまでどれくらい伸びたかなどを確認することができます。
目安としては、共通テスト6~7割で日東駒専、8割でMARCH、9割以上で早慶と考えてください。
共通テストでしっかりと得点が取れているという事は、それだけ実力がついているという指標になりますから、進捗を確認しながら勉強に取り組めます。
共通テストを受けないと決めた場合でも、進捗の確認のために、共通テストの模試や過去問は定期的に挑戦するようにしましょう。