知る人ぞ知る物理の名書で、長く受験生から愛用されている「体系物理」。
難関大学を目指す人が持っているイメージで、個人的にはすごくかっこいい印象があります。
Amazonなどでの評価もとても高く、多くの受験生や講師から評価されています。
400問ほどの良問が収録されていて、やや解説に粗さはありますが、実践的な力をしっかりと磨くことができます。
ここでは「体系物理のレベル」と「効果的な使い方」を講師である私が、詳しく解説していきます!
体系物理のレベル
体系物理の難易度は中上級者向けで、偏差値50後半から60前半くらいの方におすすめ。
難易度は「やや難」というイメージで、共通テストで7割くらい取れる人が、MARCHや中堅国公立、そしてその上の早慶や東大・京大を目指すための架け橋となる問題集。
有名な参考書でいえば、物理重要問題集と同程度の難易度か、若干だけ易しい程度。
一定の実力が身についていないと、ほとんど問題に回答できない可能性があり、正しい演習になりません。
体系物理が難しいと感じる場合は、セミナー物理などからスタートして、しっかりと基礎を固めましょう。
体系物理をしっかりと取り組むと、MARCHや中堅国公立であれば合格点を大きく上回ることができるでしょう。
早稲田や慶應、難関国公立大学の物理であっても、解ける問題が増えて売るはずです。
体系物理の使い方
体系物理は標準問題と発展問題に分かれているので、まずは標準問題に取り組みます。
記述問題の比重が多いので、パッと解ける問題は多くありません。
難しいと感じても自力で、何とか答えを書き出していくことがとても大切。
すぐに諦めて答えを見てしまっていては、いつまでも難易度が高い問題は解けるようになりません。
ミスをした問題の番号には印をつけておいて、何周も復習してください。
まずは標準問題を1問もミスなく、自力で解けるまでやりこみましょう。
「初見で類題を解ける」という状態が、大きな目標となります。
標準問題を終えてさらに上を目指すのであれば、発展問題に取り組みましょう。
かなり難易度が高くなり、早慶や旧帝大レベルの問題も出てきますが、標準問題で学んだことを活かして回答してください。
発展問題も標準問題と同様に、ミスをした問題の番号にチェックをつけておき、徹底的に復習しなければいけません。
難関大学の入試で類題が出題されたときに、しっかりと回答できるまでやりこんでください。
体系物理が終わったら次は
体系物理が終わったら、少しだけ難しい物理重要問題集に取り組んで、初見で類題が解けるかを確認するのがおすすめ。
物理重要問題集を難なく解けるようであれば、体系物理はしっかりと定着しています。
ここからは志望校や併願校の過去問にも挑戦して、自分の実力を確認しながら、実践的な演習に入っていきましょう。