「日東駒専はどれくらい難しいのか?」という質問に対して、回答は人によって大きく変わると思います。
なのでインターネット上では、「日東駒専は難しい」という意見もあれば、「ニッコマは簡単」という意見を発信している人も多く、何が本当か分からなくなってしまいますよね。
そこで10年以上も講師として指導している私が、「日東駒専の難易度」を客観的に分析していきます。
日東駒専の偏差値
日東駒専の偏差値は河合塾の数値で、大体50ちょっと。
合格率50%の偏差値が50強となっているので、受験生の中で3人に1人は合格できる計算になります。
そして大学に進学する人の割合が50%ほどとなっているので、同世代の大体5人に1人くらいが、日東駒専以上の大学に合格できるというデータになります。
同世代の5人に1人くらいというと、上位20%ほどになりますから、意外と難しいと感じるかもしれません。
公立の中学校に40人の生徒がいたら、8人以上が日東駒専以上の大学に合格できるというイメージですね。
これを難しいと感じるか、易しいと感じるかは、本当に人それぞれだと思います。
日東駒専の試験の難易度
日東駒専の入試問題の難易度は、「基礎・基本問題がほとんど」という認識で問題ありません。
応用問題も一部は出題されていますが、応用問題が正解できなくても、合格点は十分に到達できます。
しかし「基礎固め」がちゃんとできている受験生が意外と少なく、不合格となってしまう受験生もまったく珍しくないのが現状。
基礎的な勉強をしてもそれが頭に定着しておらず、抜け漏れがたくさんある状態の人。
そして背伸びをしてMARCHや早慶の勉強に飛びついて、基礎が固まっていない人。
こういう人は日東駒専似も合格できない可能性が高く、だからこそ「日東駒専は意外と難しい」と言われることがあります。
「基礎を固めれば合格できる」のが日東駒専ですが、それが意外と難しいという事です。
日東駒専に合格するために
日東駒専に合格するための最短ルートは、ここまでお伝えした通り「基礎固め」です。
中学生レベルの内容からスタートして、高1、高2と徐々にレベルを上げていきましょう。
いきなり共通テストや日東駒専レベルの問題から取り組むのではなく、基礎の基礎からの復習です。
易しすぎると思っても、基礎からちゃんと復習していかないと、頻出の基礎問題を落としてしまいます。
これまでの成績や勉強の経験など、一度すべてリセットして、基礎固めに徹してください。
そして日東駒専の過去問で安定的に合格点が取れるようになったら、MARCHや早慶へとステップアップしていきましょう。
最終目標がどんなに高くても、スタート地点は中学レベルからの復習で、復習にはそんなに時間はかかりませんから、まずはそこからザーッと進んでいきましょう。