大学受験生のほとんどは模試を受け、その結果に喜んだり、悲しんだりすることでしょう。
特に模試の成績が上がらず、むしろ下がってしまうと、「今まで勉強したことって何だったんだろう」と大きく落ち込んでしまいますよね。
勉強すればするほど模試の偏差値は上がりそうですが、意外とそんなことはありません。
「模試の成績が落ちました」というご相談は、毎年たくさん私のもとにも届きます。
まず模試の成績が落ちる「2つの大きな要因」を知っておきましょう。
成績が落ちてしまっている原因を知るだけでも、少しは安心できるはずです。
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模試の成績が落ちる原因①学力の伸びが止まっている
模試の問題は時期が早ければ早いほど、難易度が低い傾向にあります。
入試さながらの難しい問題を春に出題しても、解けない人がかなり多いからです。
そこから受験が近づくにつれて少しずつ、問題が難しくなっていきます。
ですからあなたの学力が伸びどまっている状態だと、少しずつ模試の問題が解けなくなっていきます。
「以前と同じ学力」だと、成績は維持することができず、下がっていってしまうんです。
模試の難易度が上がるにつれて、自分も徐々に成長して初めて、「維持」できます。
模試の難易度のアップよりもさらに早いスピードで、自分が成長していかないと、成績は伸びていかないんです。
このことをしっかりと頭に入れて、日ごろから少しずつ難しい問題が解けるように、取り組む問題のレベルも上げていってください。
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模試の成績が落ちる原因②ライバルが伸びている
模試の難易度が徐々に上がっていくのと同様に、ライバルの学力も伸びています。
偏差値は「受験者の中で自分がどの位置にいるか」で決まりますから、自分の学力が伸びておらず、ライバルの成績が伸びていけば、自動的に偏差値は落ちてしまいます。
徐々に周りの成績が伸びていくのは当然ですから、そのスピードよりも速く成長できなければ、自分の偏差値は伸びないどころか、下がってしまうんです。
受験勉強は自分との戦いであるのはもちろんのこと、周りの受験生との戦いでもあります。
マラソンと同じで、周りを追い抜いていく、そして周りに負けないという気持ちが大切です。
成績の伸びをコントロールすることは難しいですが、「努力量」だけは自分の意志で決められます。
「誰にも負けない努力をしている!」といえるくらい、本気で頑張ってみてください。
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模試の成績を復活させるために
受験生は「模試の難易度の上昇」と「ライバルの成績の上昇」の両方と戦っていかなければいけません。
両方の上昇を上回るスピードで自分が成長していって初めて、成績が伸びていきます。
もっと言えば落ちた成績を復活させるわけですから、さらにそれ以上頑張らなければいけないんです。
成績を復活させるためにまずは、「なぜ模試の問題が解けないのか」を分析してください。
ご自身の学力に対して、模試で目標の得点を取るためには何が足りないのか、ここを考えていきます。
今の学力と模試のレベルの差をハイスピードで埋めていけば、自然と模試の難易度の上昇に追いつけるようになるでしょう。
ライバルの成績の伸びは見えるものではないですが、先ほどもお伝えした通り「努力量」では負けないようにしてください。
例えばMARCHや関関同立を目指すのであれば、上位10%ほどの努力量、早慶や難関国公立大学を目指すのであれば、上位3%ほどの努力量が必要です。
「これくらい勉強すれば、上位10%!」などという明確な数値はわかりませんが、私自身は受験生の時に早稲田大学を目指していて、「上位3%に入る勉強量と、質の高い勉強」をしていた自信がありました。
だからこそ早稲田大学に合格することができましたし、努力量が足りなければ、難関大学に合格することはかなり難しいです。
模試の成績が落ちてしまって苦しんでいる人はまず、「模試の問題との分析」と「努力」の2点を意識して、明日からの勉強に取り組んでください。
この2点がしっかりとできれば、成績はまた大きく伸びていき、勉強が楽しくなっていくでしょう。