神奈川大学(神大)の給費生試験は、首都圏の高校生であれば検討している人も多いでしょう。
一般的な入試と制度や特徴が大きく異なるため、不安に感じるかもしれません。
そんな皆様のために、ここでは「神奈川大学給費生の概要」と「合格ラインやレベル」について、講師である私が詳しく解説していきます!
神奈川大学の給費生試験の概要
神奈川大学の給費生試験はその名の通り、「給費生」が選抜される試験。
給費生となると初年度は、入学金と委託徴収金を除いて、その他の学費が無料になります。
そして4年間もの期間、文系学部は100万円、理工系学部は130万円が毎年給付されます。
これだけでもものすごく大きいですが、加えて実家以外から学校に通う生徒には、年間70万円の生活補助金が4年間の間支給されます。
これらの奨学金は返済が不要であるため、学生の負担もありません。
一方で給費生試験では給費生の得点に到達しなくても、「一般入試免除」という形の合格もあります。
学費の免除などはありませんが、一般入試を受験せずに進学できる、一般入試で合格した人と同じ条件が与えられます。
早い時期に一般入試免除を確保できれば、滑り止めが確保できますから、神奈川大学よりも志望度が低い大学は受験する必要が無くなります。
ただ入学金の入金の締め切りは早いので、基本的に他の大学に進学することになると、二重で入学金を納めなければいけなくなってしまいます。
神奈川大学の給費生試験のレベル
合格の水準という点で見ますと、時期が早ければ早いほど滑り止めで受験する人が多くなりますので、一般入試よりは合格の難易度が上がります。
合格の難易度が1ランク上がるイメージで、一般合格は日東駒専レベル、給費生合格はMARCHの看板レベルというイメージ。
つまり河合塾の偏差値で言えば、一般免除が偏差値53、給費生合格は65ほどが目安になってきます。
試験のレベルは比較的易しく、基礎・基本的な問題が多くなっています。
一般入試のMARCHや早慶と比べると明らかに難易度は易しく、日東駒専と同等くらいでしょうか。
合格の水準は一般免除ですと7割5分ほど、給費生ですと9割以上とされています。
「易しい問題をいかにミスなく、しっかりと回答できるか」がとても重要です。
応用的な問題はほとんど出題されておらず、基礎・標準の問題をミスなく回答できれば、高得点を狙えます。
「給費生で合格したいから、圧倒的な力をつけよう!」と焦って、難しい問題集や参考書でいくら対策をしても、基礎が固まっていなければ得点を稼ぐことはできません。
まずは日東駒専に合格できるように基礎を固めて、一般免除の水準の75%をクリアする。
そこからどうすれば90%を超えられるかを考えて、さらに対策を重ねていきましょう。