イオン式&価数の覚え方のコツと語呂合わせ【高校化学】


化学を勉強し始めた高校生にとって強敵である「イオン式」

今回は「イオン式」の覚え方を紹介します!

 

<原子の構造>

そもそも、イオンは基になる原子または、分子(原子同士がくっついたもの)が電子のやり取りをした結果として発生します。

まずは、原子の構造について簡単に復習しましょう。

 

原子は中心に「陽子」と「中性子」から成る「原子核」があります。

「陽子」は電気的にプラスの性質を持ち、「中性子」は電気的に中性です。

 

その「原子核」の周りには「電子」があります。

この「電子」は電気的にマイナスの性質を持ちます。

 

三つの「陽子」、「中性子」、「電子」の電気的性質(プラスとマイナスのバランス)が釣り合っているため、原子は安定して存在しています。

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<陽イオンと陰イオン>

まずは、イオン式の仕組から勉強してみましょう。

この後、語呂合わせも紹介しますが、仕組みをしっかりと理解することで、後の学習が簡単になります。

イオンができる仕組みは簡単に言うと、

原子から電子が取れる→陽イオン

原子に電子がくっつく→陰イオン

です。電子の移動によって、先述した電気的な平衡のバランスがプラス又はイナスに傾いたときに、原子や分子がイオンへと変わります。

次に、「陽イオン」と「陰イオン」のそれぞれを簡単に説明します。

 

<陽イオン>

周期表を思い出してください。

左側から列の名称を「1族」、「2族」と言いましたね。

1族の原子は最外殻電子が1個、2族の原子は最外殻電子が2つありました。

これらの原子は電子を放出しやすく、「陽イオン」になります。

 

<陰イオン>

右側から列の名称を「18族」、「17族」、「16族」と言いましたね。18族の原子は非常に安定しているため、イオンにならないと覚えてしまっても差し支えありません。17族と16族では、これらの原子は電子を吸収しやすく、「陰イオン」になります。

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<イオン式と価数の覚え方のコツ>

イオン式では元素記号の右上に電荷の数を書き表します。その電荷の数のことを価数と言います。

これと先ほど、学んだ単原子イオンの関係をまとめると次のようになります。

価数 原子の例
陽イオン 1族 1 H, Li など
2族 2 Be, Mg など
13族 3 Al のみ
陰イオン 16族 2 O, S など
陰イオン 17族 1 F, Cl など

※13族は高校範囲ではアルミニウムイオンのみ扱います。

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<イオン式の語呂合わせの覚え方のコツ>

次に、語呂合わせで覚える方法をご紹介します。

少々無理があるものもありますが、ぜひ、覚えてみてください。

 

・1価の陽イオン  『H  Li  Na  K Rb Cs Fr』

(H) (Li) (NA) (K) まルビー(Rb) せし(Cs) めてフランス(Fr)

 

・2価の陽イオン 『Be Mg Ca Sr Ba Ra』

ベッ(Be) トにもぐ(Mg) ってか(Ca) ぶったスリ(Sr) ッパはバ(Ba) (Ra)

 

・2価の陰イオン 『O S Se Te Po』

(O) (S) のせ(Se) んぱいて(Te) がみはポ(Po) ストに

 

・1価の陰イオン 『F Cl Br I At』

ふっ(F) くら(Cl) シュウ(Br) マイ(I) いい明日(At)

 

少々、無理やりな語呂合わせもありますが、何度も呟いてみると結構簡単に覚えることができます。

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イオン式の覚え方のコツまとめ

イオン式の仕組みと、覚えるための語呂合わせをいくつか紹介しました。

私個人の経験ですが、練習問題を解く際に語呂合わせなどを呟きながら、問題を解くと案外簡単に身につけることができます。

試験やテストの最中にあまり声を出しすぎないように注意してくださいね。

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