私は1年間の自宅浪人で様々な参考書を使って勉強して、難関国立大に合格したものです。
この記事では昔からある名著、数学の参考書「マスターオブ整数」について、中身を見ながら徹底的に解説していきます。
マスターオブ整数とは?
・整数に特化した数学の問題集
・著者:栗田哲也、福田邦彦
・出版社:東京出版
・出版年:1998年
・ページ数:112ページ
第1部 系統別の問題演習
第2部 公式・解き方のまとめ
第3部 入試問題の演習
第4部 ハイレベルな興味深い問題の演習
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マスターオブ整数のレベル、難易度
マスターオブ整数は、地方国公立大やMARCHなどを目指す数学が得意で得点源にしたいと思っている人や、東大・京大・東工大など最高難度の大学を目指す人が対象です。
ただし掲載されている問題全てが超難問というわけではなく、第1部では整数の問題を系統別に学べるような構成になっています。
標準からやや難しいレベルまでの問題演習が可能なので、偏差値50以上の受験生であれば使うことで数学の整数分野に関してかなりレベルアップすることができる難易度になっています。
1冊全てが整数の問題なので、そう考えると問題数は多いように感じるかもしれません。
しかし4部構成になっているので、時間がない人や偏差値60くらいまでを目指す人は、全てを完璧にマスターしなくとも1部と2部だけに取り組むだけでも整数の力は間違いなくレベルアップします。
心が折れないように少しずつ頑張りましょう。
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マスターオブ整数がいらない受験生
以下に当てはまる方にとっては、マスターオブ整数は不要ともいえるでしょう。
・入試で使う数学は共通テストのみで、二次試験で数学を使わない受験生
・偏差値50以下の数学が苦手な受験生
・整数分野が苦手で初めから捨てる覚悟でいる受験生
・試験本番まで時間があまりなく、1つの分野を極める余裕のない受験生
基本的には上級者向けの参考書で、かつ「整数を武器にしたい」方におすすめです。
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マスターオブ整数が終わったら次は
整数に特化した同様の参考書は数が少なく、マスターオブ整数よりレベルの高い整数の参考書はほとんどありません。マスターオブ整数1冊を完璧に理解できたら解けない整数の問題はほとんどなくなると思います。
この1冊をマスターできたらあとは自分の志望大学の過去問や、他の難関大学の過去問に取り組んで理解の甘い部分がないか確認しましょう。
解けなかった問題や解説を見て理解が曖昧な箇所があったら、マスターオブ整数を見返して同様の問題に取り組むことで理解が強固なものになります。本書は系統立った構成になっているので整数問題の辞書として使うこともできます。
私は第3部と第4部は難易度が高く、全てを完璧にこなすことはできませんでしたが、第1部と第2部を理解するだけでも一通りの整数問題の解き方は学ぶことができます。結果的に数学の偏差値を65くらいまで伸ばすことができて、難関国立大に合格することができました。