マーチ全落ちで早稲田合格はあり得る?早慶とGMARCHの差を講師が語る


大学受験には思いがけない出来事がつきものです。安全圏の大学に不合格になってしまうこともあれば、逆に自分の実力以上の大学に合格してしまうこともあります。

今回は、MARCHに全落ちして早稲田に合格する場合について紹介します!

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MARCHと早稲田大学は併願されることが多い

大学受験ではレベルに応じていくつかの大学群をまとめる風習があり、明治・青山学院・立教・中央・法政の各大学を総称してMARCH、そこに学習院大学を加えてGMARCHと呼びます。大学受験生の中にはMARCH、あるいはGMARCHを目標に据えている人も多いかもしれません。特にMARCHは私立大学の中でも早稲田・慶應に次ぐ難関校として知られ、大学受験におけるひとつの基準とも言われています。

 

実際にMARCHを受験する人は2つのパターンに分かれます。MARCHを第一志望とする人と、国公立大学や他の私立大学を第一志望にしながらMARCHを併願受験する人です。より上位校とされる早慶を第一志望にする受験生がMARCHを受験することもありますが、逆にMARCH志望の受験生がチャレンジ枠として早慶を受験する場合も少なくないでしょう。

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MARCH全落ち、早稲田合格はあり得る?

非常にレアなケースではありますが、MARCH全落ちにも関わらず早稲田に合格してしまう受験生もいます。試験を受けさえすれば、誰にでも合格の可能性は発生するからです。

では、「MARCH全落ち、早稲田合格」となる人がどれくらいいるかですが、詳細なデータを見つけることはできませんでした。あくまで筆者の体感になりますが、学校の自分のクラスに1人いるかいないか、くらいしかいないのではないかと思います。

 

大学受験は、基本的には実力通りの結果が出る世界です。もちろん当日のコンディションや試験問題との噛み合わせで多少の振れ幅こそあるものの、複数の大学を受験すればある程度は運が収束すると考えられるでしょう。同じ偏差値帯で5校以上受けてひとつも合格できないとなれば、運ではなく実力不足と捉えるのが自然です。

そのように考えると、「MARCH全落ち、早稲田合格」というケースは、ほとんど起こり得ないのが大学受験の実情であり、奇跡と言ってもいいのかもしれません。

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MARCH全落ちなのに早稲田合格する人はどんな人?

とてもレアケースとはいえ、MARCHに全落ちして早稲田だけ合格してまう人もゼロではありません。では、どんな人がMARCH全落ちでも早稲田に合格するのでしょうか?

 

ひとつは、早稲田を第一志望としていて、たまたまMARCHの受験の日に体調が悪かったり、配点が苦手分野に偏っていたりする場合が考えられます。また早稲田の受験対策はバッチリでも、MARCHの過去問まで手が回らなかった可能性もあります。

 

もうひとつには、MARCHを第一志望していながら、たまたまチャレンジ枠の早稲田に合格してしまう、という場合です。MARCHの受験日には緊張や重圧で思うように実力を発揮できなかったけれど、格上の早稲田の方は余計な力が抜けて力を発揮できた、なんてこともあるかもしれません。あるいは早稲田の時は問題の相性が良かったというケースもありえます。

このケースは現実的にほとんど起こりえないため、やはり体調面や対策不足といったところが影響してくるでしょう。

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MARCH全落ちで早稲田に合格するデメリットは?

さて、MARCHに全落ちしても早稲田に合格できれば、その受験生は大成功と喜んでも良いのでしょうか?

 

実は思わぬ落とし穴が潜んでいる可能性もあるため、あまり喜んでばかりいてはいられないのが現実です。上述したように、大学受験は原則として実力通りの結果しか出ません。運に左右される部分もありますが、いくつかの大学を受験していれば一定の結果に落ち着くものです

 

つまり、MARCHに合格する実力がないにも関わらず早稲田に合格してしまうのは、ほぼ間違いなく運に恵まれたと考えなければなりません。もちろん、最後まで諦めずに頑張ったことは素晴らしいことです。しかし、あまり思い上がってしまうと、大学に入学した後に痛い思いをすることになります。

 

特に注意しなければならないのは、MARCHを第一志望にしながら早稲田だけ合格してしまう場合でしょう。想像以上の結果に自分だけでなく周囲も舞い上がってしまうかもしれませんが、実際の自分の学力がどの程度だったかについては、正確に認識しておくべきです。

 

一方で、早稲田を目指して併願受験したMARCHに不合格となってしまった人も、早稲田さえ合格できれば良いのだ、と開き直るのは控えましょう。早稲田に合格できる実力があれば、MARCHに一つも合格できない、ということはほとんどありません。問題の形式や配点の違いこそあれど、早稲田の問題が解けるならMARCHの問題も解けるのが通常です。

 

なぜこのように述べたかというと、過度な思いあがりや傲慢は、自分自身に跳ね返ってくることがあるからです。珍しいケースなのでどうしても周囲に自慢したくなりますし、本当の自分は早稲田に合格する力があったと考えたくもなります。

 

しかし、周囲は良かったねと言いつつも、中には妬みを抱く人もいないとは言い切れません。どれほど親しくてもやはり他人ですから、無用な喧嘩やトラブルの原因ともなりかねません。言ってしまえばたかが大学受験で、大切な友人や仲間を傷つけたり仲違いしたり、最悪は失ったりするような真似をすれば、将来的に後悔することになるでしょう。

 

そしてそれ以上に、自分自身の大学生活を心配しなければなりません。本来は実力が足りていない大学に入学してしまうと、講義についていけなくなる可能性が高いのです。というのは、大学の教員は「うちの大学に合格できるなら、これくらいのレベルはできて当然だよね」と想定しながら講義を行うからです。大学受験の時点でふるいにかけられていることを忘れないようにしましょう。

 

特に顕著なのは理系の学部で、偏差値が高い大学ほど要求される基本のレベルが高いのです。理系のほとんど学部で数学の講義が必修となっており、早慶になると計算の量と速度がMARCHとは違ってきます。教員はできて当たり前と思ってどんどん先に進んでいきますし、周囲は涼しい顔をしてついていくことでしょう。

 

その中で一人だけ理解が追いつかなくなると、質問もしにくくなります。最悪の場合は、わからないことをわからないといえないまま、試験をパスできずに単位を落としてしまう、さらには留年を迫られることも考えられるのです。

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MARCH全落ちで早稲田に行っても大丈夫・・・?

ここまでは、MARCH全落ちで早稲田に合格することに潜む危険について書いてきました。これを読んで不安になったり、早稲田に行くべきか迷ったりする人もいるかもしれません。

 

結論としては、筆者は合格したのなら早稲田に行って何ら問題ないと思います。かなり脅しめいたことを書きましたが、意外にも大学の講義についていけない人は多いものです。ただ、明らかに合格水準に達していないのに入学してしまった人ほど、講義を理解できず苦戦している印象があるのは間違いありません。

 

もしMARCH全落ちで早稲田に合格できた場合は、自分の受験を冷静に振り返ってみると良いでしょう。

 

たとえば、早稲田を目指していて滑り止めのMARCHに不合格となってしまったケースでは、なぜMARCHに合格できなかったかを分析します。早稲田の対策で手一杯だった、初の試験で緊張して力が出せなかった、格下だと油断してしまった、など。自分がどれに当てはまり、次に同じ状況に遭遇したらどう対処するかを考えてみてください。

 

あるいは、第一志望のMARCHは合格できず早稲田に行くことになったら、早稲田に合格したことよりもMARCHを不合格になった原因を考えてみてください。自分の勉強方法のどこに穴があったのか、試験の当日はどんな心境だったか、そして自分の実力と早稲田の間にはどれくらいの差が開いているのか。

 

このように客観的に自分を眺め、これまでの反省をしながら、同時にこれからどうするべきかを考えてみましょう。自分の学力をきっちりと把握して、結果はあくまで結果として受け止めることができる人であれば、大学入学後に困る心配はないと思います。

 

せっかく合格をもらったのですから、何かの縁だと思って大切にしてほしいと思います。精神論めいた言い方になりますが、思い上がったり傲慢な振る舞いをしたりしていると、降ってきたチャンスを掴み損なってしまうかもしれません。大学受験の成功で過信してしまい、あまりに自分勝手な言動を続けていると、周囲の視線は冷ややかになっていくものです。

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MARCH全落ち、早稲田合格 まとめ

記事の中では厳しいことを多く書きました。MARCHに合格できないのに早稲田に合格できることは稀な現象です。大学受験には運がつきものとは言え、複数の大学を受験すればだいたい予想通りの結果に落ち着くものだからです。

 

過度に思い上がったり自慢したりせず、冷静に自分の受験を振り返ることができれば、上述したデメリットが表面化することはないでしょう。

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