ライジング現代文の難易度は難しい?東大・早稲田レベル?【大学受験】


この記事では、現代文の参考書「ライジング現代文―最高レベルの学力養成」について、現役予備校講師で私立進学校の国語科教科リーダーを務めた私が、その特徴、効率のよい使い方など、徹底的に解説をしていきます。

 

「ライジング現代文―最高レベルの学力養成」とは?

・概要:厳選された良問を短期間で集中的に学ぶことのできる参考書

・著者、出版社:内野博之(駿台予備学校現代文科講師)、桐原書店

・目安となるレベル、偏差値:東京大学をはじめとした最難関国公立大学、早稲田大学などの最難関私立大学(偏差値65~)

・問題数:9題

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「ライジング現代文」のレベル・難易度

「ライジング現代文―最高レベルの学力養成」には9題の文章が収録されていますが、その大半が東京大学の過去問となっています。

言わずと知れた東京大学の現代文は日本でも随一の良問ぞろいと言われていますが、その中でも特に優れた文章・問題を抜粋し、徐々に成長できるように配置、解説したものが「ライジング現代文―最高レベルの学力養成」になります。

その性質上、この教材のレベルは最難関国公立大学受験の記述対策ということになります。

実際、参考書のレビューでも「非常に勉強になった」というものから、「難しすぎて使いこなせなかった」という声まで評価は様々です。

いきなりこの教材から現代文を始めるのは難しいかもしれませんが、現代文がすでに得意、もしくは得意になりたいと思っている人は、ぜひともチャレンジしてもらいたい参考書です。

どの参考書に言えることですが、こういった評判や口コミを鵜呑みにして参考書を判断するのではなく、自分の目標や現在の立ち位置などから目的を持って参考書を選んでもらえたらと思います。

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「ライジング現代文」の使い方

「ライジング現代文―最高レベルの学力養成」はある程度現代文の勉強を終えてきた人を対象にした参考書ですので、解説は本格的ではあるもののシンプルですっきりとしています。

そのため、ある程度は自分で思考して使っていく必要があります。

 

①まずはとにかくチャレンジする

「わからない」からといってすぐに解答、解説を見ようとするのではなく、できる限り自力で解きましょう。

設定した時間内に終わらなくてもよいので、とにかくなにかしら自分の解答を作成します。

記述に関しては、とにかく自分で書けることがもっとも大事です。解説を読んでわかった気になっていても、書く練習をしていなければ本番の大学入試で手が動きません。

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②模範解答だけを見て、自分なりの解法を考える

自分の解答と模範解答を見比べて、足りない要素をチェックします。

この際、「どこに目を付けることができれば自分の解答にこの要素を加えることができたか」という観点で、自分の解き方の分析をします。

この作業がもっとも大変なのですが、もっとも現代文の力になります。

私ももともとは現代文が苦手だったのですが、こうした分析をすることを繰り返していくうちに、自分の中の現代文の型ができあがっていき、飛躍的に成績も向上していきました。

 

③考え抜いた解法と解説を照らし合わせる

ここにきて、ようやく「ライジング現代文―最高レベルの学力養成」の解説を見ます。

自分なりに考えた解法と参考書の解説を比較して、わからなかった部分を学び、より良い部分を取り入れます

忘れてはいけないのが、自分の解法に解説の方法を取り入れることです。

解説の解き方はシンプルで美しく、自分で考えた解法よりもずっといいものに見えると思います。

しかし、それはあくまで解説にすぎません。限られた試験時間の中で、文章の内容をあれほどクリアに整理し、まっすぐに解答にたどり着くことは我々国語のプロでもなかなかできません。

ましてや他の人の考え方です。解答を再現性のあるものにするためにも、自分の考え方を土台にする必要があるのです。

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④解法を次の問題で試す(→①へ)

作り上げた自分なりの解法を、次の問題で試します。それがうまくいくこともあれば、うまくいかないこともあります。

大事なのはそのたびに解き方を改良し、より良い現代文の型を自分の中に作り上げていくことです。

「ライジング現代文―最高レベルの学力養成」の良問、解説はそのトレーニングにうってつけの内容になっています。

 

「ライジング現代文」が終わったら次は

いよいよここまでくると、現代文の勉強も大詰めです。

東京大学を目指している人ならば赤本に取り組んでもいいですし、教学社「東大の現代文27か年」に手を付けてもいいと思います。

引き続き記述対策をしたい場合は、河合出版「得点奪取 現代文《記述・論述対策》」桐原書店「上級現代文」「上級現代文などもやりごたえがあります。

早稲田大学などの最難関私立大学を目指している人は、学んだ記述の勉強法を選択型の問題に落とし込むという意味でも、教学社「早稲田の国語」などで演習することがおすすめです。

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